さて振り返りの続き、今回は征当です。
年末の忙しさもようやく過去のものになり、落ちついて自分の本のことを語れる幸せ。
10年越しでようやく発行できた本です。おめでとう。
お手に取ってくださったかた、ありがとうございました。オン専のかたもこの記事は最後まで読んでくださると嬉しいです。
この本、内容が倫理的に厳しいですしクオリティも部分的にしか上げられず、新刊として紹介するのも悩むところでした。
とはいえ古い下描きを読み返してみて自身の考えていたことが当時より理解できた気がしましたし、新たな読み方もできました。エライね。
ギリギリでしたがなんとか終えて年を越せて……よかった…はぁ
数日中に上の画像からサンプル読めるようにしておきます。
久々の征当本でしたがこのふたりを描けるのは無類の喜びです。熱血じみてしまうのが悪い癖でこっ恥ずかしくはありますが、この幸福感といったらもうっ。
お話についてはネタバレ防止のため深くは書きませんが、彼らの関係性について少し。
この本は駅で偶然出会い続けてしまう見ず知らずの二人が出来あがるまでのハピエンストーリーです。
ブレない誠実さを持った征士と高知能ゆえの生きづらさを抱えた当麻の関わり、征士の肩越しに進んでいけばこんがらがった当麻の心の糸も素直にほぐれて二人は恋人同士に———めでたい。
寄せてくださったご感想をお借りすると「当麻の純愛行動が美味しい」ご賞味いただけて本当に…涙
このお話には『ダイモンの恋人』っていう裏タイトルがあります。
(私は近所のお稲荷さんに柏手する程度の自然宗教者です)
この表紙は去年の3月ごろ出来上がったんですが、ほとんど何も考えずにこのお話を思い浮かべて描きました。
ふたりは同じところに立ってません。お話の流れからして「いつも見てる」という意味なのかもしれないし、どちらかが実在しないのかもしれません。
そこで『ダイモンの恋人』ですが、これはギリシャ神話由来の造語で「心の中に作り出された本来あるべき自己への導き手」みたいなニュアンスです。
自分の不完全さを自覚していて、欠落した半身(こうだったらよかったのに…の権化)を無意識に探し続けた末その半身が人の形をして駅に現れてしまいます。
果ては恋人となり、彼は自己否定することなく半身を愛の対象として内在化することができたという読み替えですが、これもある意味ハピエンです。
「彼」は征士でも当麻でもいいんですが、私はどちらかというとその恋人を駅に描き出したのは征士のほうだと思ってます。
求められたい、認められたい、空虚さを埋めたい、その逆も。多かれ少なかれ誰しも心当たりのある感情ですよね。私もそう。
人と人との関係性は表裏どころか無数の可能性を秘めていて、通りいっぺんの読み方でなく自分なりの解釈を見つけ出すのも楽しみのひとつです。
この本はもう少し手直しして5月の武装演舞に持っていきますので、ご縁がありましたら是非。
以下記録まで。大した工夫もしてないこの表紙…なかなか苦労させられました。RGB(光の三原色)モードで作った画像は印刷するときCMYK(色の三原色)モードに変換されて全体的にくすみます。(とくに冒頭の表紙画像の蛍光カラーセットはグレー味マシマシ)
最近のオンデマンド印刷の技術は大躍進してて、特色RGB印刷オプションをつければそこそこ再現可能です。が、限界があります。単価も高くなるしね…

[S-RGB/ペルーラ][6色RGB/Mコート/★][CMYK/グロスコート][S-RGB/Mコート/★] ★…クリアPP加工
印刷所は右から2番目は秋葉原製作所様、ほかグラフィック様です。左3枚を並べて調整、顔の色味を変えた右端がゴールです。
30ページ未満の中綴じ本なら表紙本文は印刷所、自力製本のパターンが多くて、今回色々あって本文のみ初めての一般印刷所にお願いしました。
当然ながら同人誌は納期を長くとって同人印刷所のセットで作っていただくのが一番です。締め切りを頭上に掲げてゆとり進行、上のデータは参考にはなりません。これからお作りになるかた、応援しております。
それから、征士の髪型は早い段階で描いてしまうことをお勧めします。

征士のハネ髪は得意だと思い込んでましたが、馬鹿の思いあがりです。何度描き直しても征士にならない。トーン作業を手伝ってくれてた娘、冷静…狂った母を持つと苦労するね。
12月29日のPM、このあと秋葉原製作所で完成本を受け取るまで付き合ってくれました。この人こそイマジナリードーターでは?仕上げアシストは互助ですが、いっぱいお年玉あげました。
次回ポストで今回の通販について書きます。今日はこのへんで。
ここから下は鎧真伝の話題です。読んでくださる方はどうぞお先へ。
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応援したいと言いつつ真伝のことを思うと胃が痛んで生きた心地がしなかったんですが、前ポストで獅子舞ガシガシやってだいぶ前向きになれました。イサ君は口開けちゃってますが中見えるのタブーかも。
ラフ画でもめちゃめちゃ楽しい、あんたたちはいったいどっから来たの?人見知り&ギャップアレルギーと付き合いつつ、こういう気持ちも忘れずにいられるといいな。
主人公サイドで修羅場を演じてくれるのだとしたらヴィランはその揺れを支える・逃す・再構築する足場役なのか、チュートボスに汚れ役、皆さん何だか目つきがそこそこマトモじゃないですか?
潤滑油っていうか奥歯にものが挟まったみたいな明るい気遣い配信トーク聴いてて色々考えました。
全てを受け入れられなくても、今は掴めるフックにぶら下がってなんとかついていこうと思います。
ということで秋まで同じモノクロスタイルで妖邪界の他の人も描いてみることにしました。次は出番が終わってしまったネヅさん、中の方が休養に入られて心配…5月の原稿しながら進めます。
以前UPした真伝キッズの線画、フォロワーさんが色をつけてくれて感無量…私も元気出してリアタイ中に塗ってしまおうと思います。
灯滅せんとして光を増す、この冬どんだけ描くんだよ?
